こんにちは、ノーバス馬込校です。
―ある日の暮方の事である。一人の下人(げにん)が、羅生門(らしょうもん)の下で雨やみを待っていた。―
高校の現代文の授業を受けた方であれば、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?芥川龍之介の羅生門、その冒頭の一節です。
主人公の下人は、日々の食糧を得るにも寝る所につけても路頭に迷う生活を送っていた中、ふと雨宿りのために羅生門の軒下へ来ました。この先どう生きていこうか、今日死ぬか明日死ぬか。そんな様なとりとめのない考えを続けていると、羅生門の2階に一人の老婆を見かけました。老婆は、飢えて道端でのたれ死んだ人たちの髪を束ねて鬘を作り、それを売ることで生計を立てていました。
その老婆を前にして、下人は『この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜くと云う事が、それだけで既に許すべからざる悪』と断定し、ふつふつと正義感を抱き始めたのです。しかし、いざ刀を抜いて老婆を切ろうとしたその時、下人の頭に一つの考えが思い浮かびます。それは、『さっき門の下で、この男には欠けていた勇気である。そうして、またさっきこの門の上へ上って、この老婆を捕えた時の勇気とは、全然、反対な方向に動こうとする勇気』、即ち、老婆から追い剥ぎを行うことでした。
そうして、見事に老婆から追い剥ぎをした下人は、その場を足早に去っていきました。どこへ向かったのかは明らかにはされていません。
『羅生門』は、元々今昔物語の『羅城門』を題材として書かれたものです。『羅』という文字には、周囲を巡らすという意味があることから、『羅生門』の内外が生死の境界という見方ができるとされています。
下人は果たして老婆から追い剥ぎをした後、生を全うしたのか、または羅生門を飛び出して混沌の内に死を選ぶことになってしまったのか。
皆さんも、ぜひ一読の後、考察してみてください。
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