この記事の要点はタイトルの一文である。ここから「トイレ」について補足的説明をしよう。まずトイレがキレイだと気持ちがいい。気持ちが良いと心に余裕ができて勉強がはかどる。また勉強だけでなく生活全体の質が向上し、幸福度を上げてくれる。このためトイレは精神衛生という観点からみて極めて重大な事柄といえるだろう。
また学力の向上・生活の向上という点からみたトイレを考えてみよう。トイレが汚い学校とトイレがキレイな学校を考える。トイレ以外のすべての条件が同じなら、断然、トイレがキレイな学校の方が成績は上がるのではないだろうか。一方、トイレはこうした実利的な重要性だけでなく、日本の文化のなかでも伝統的に重んじられてきた場所である。「トイレの神様」の逸話はよく知られているし、特に安産に関係が深いとされている。トイレをキレイにすること、またそれを自ら掃除することは徳の高い行為として尊ばれてきた。現代社会のなかでもトイレの重要性は大きい。例えばビルが発明される過程でもっとも重要な技術の一つは水洗トイレの発明だったという話がある。すなわちビルの高い階にトイレがなければ、一体どこで用を足すというのだろうか?また現在でも特に発展途上国では水洗トイレが広まっていないことが、様々な衛生的問題を引き起こしている。
こうしたトイレの重要性について、現代社会の人々はどの程度認識しているだろうか?特に子供たちにとってのトイレの重要性は大人に比べても大きいのに、なおざりにされていないだろうか?私たちは認識を改めるべきなのかもしれない。あえて言おう。トイレの有用性の前には、勉強の有用性も限られたものに違いない。
人間事象の視点から見てみると、排せつという生理現象と、勉強することなどの理性的行動とをうまく両立させるためにトイレという施設の果たす役割は極めて大きいと言わざるを得ない。少し抽象的に言うなら、トイレは人間の「自然性」と「理性」をうまく両立するための要だったのだ。
トイレは素晴らしい。このことに反論すべき理由などあるだろうか?キレイなトイレを見ることそれ自体が社会的勉強だとさえ言える。そして実際トイレは勉強にとってプラスになる。むしろトイレを使わずして、何が勉強であろうか?要するにトイレこそ勉強なのである。
では最後に一言。トイレの神様に栄光あれ!
ノーバス小平校 事務 川良日郎
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