学習塾や予備校に子供を通わせることを検討されている保護者にとって、通わせた先で講師がしっかりと指導を行ってくれるかということは最も重要な事柄でしょう。
それを判断するために学習塾や予備校の知名度を気にされる方も多いと思います。
そもそも生徒に学習意欲が無いことも理由として考えられますが、
その他の理由として「講師と生徒の相性が合っていない」ということが挙げられます。
講師と相性が合わないために理解が進まず、勉強に対するモチベーションが下がっていることが考えられます。
まず見極め方をご紹介する前に、自分に合った講師とはどのような講師なのか?ということについてご説明します。
「自分の習熟度を理解しようとしてくれる」ということです。
個別指導塾や集団指導塾に関わらず、配布した資料を基に決まりきった指導しか行わない講師は数多く存在します。
ですが、生徒と講師の間には常に習熟度に差があります。
生徒の習熟度を無視して指導を行えば、生徒の成績が上がらないのは当然のことです。
よってそのような講師ではなく、例えば数学であれば「微分はどこまで理解出来てる?」など生徒の理解がどれくらい進んでいるか積極的に把握しようとしてくれる講師は、自分に合った指導を行ってくれます。
「自分のスキルを伸ばそうとしてくれる」ということです。
塾の目的は「生徒の勉強に対する目標を達成させること」にあります。
その目標は中間・期末テストで高得点を取ることだったり、志望校に合格させることだったりするでしょう。
この目標を達成させるためには単に問題の答えに対して解説を行うのではなく、生徒自身のスキルを伸ばすように指導を行わなければなりません。
試験で全く同じ問題が出るということはほとんど無く、生徒のスキルをあげないと問題を解くことは出来ないためです。
この点を理解している講師は的確な指導を行ってくれる場合が多く、自分に合った講師となってくれる可能性が非常に高いです。
「勉強のノウハウや考え方を教えてくれる」ということです。
先ほどご紹介した「生徒のスキル」とは各教科の問題を解く能力のことを指していました。
しかし、生徒が予備校や塾以外でも能動的に勉強に取り組むことができるように、勉強そのもののノウハウや考え方を教えてくれる講師は、より自分に合った講師となってくれる可能性が高いです。
講師陣の学歴が高いことを謳い文句にしている学習塾や予備校も中にはあり、実際にその謳い文句によって子供を通わせることを決める保護者の方もいらっしゃると思います。
しかし、講師と生徒の相性ということに関して学歴は全く無関係なのです。
体験授業は塾に入る前に授業を受けられるため、上記の特徴を持った講師であるか判断しやすいのです。
積極的に活用してください。
それでは、体験授業で自分に合う講師か見極めるべきポイントをいくつかご紹介します。
まず最初に「生徒の目を見て話しているか」ということです。
「そんなことに何の関係があるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最適な指導をしようと考えている講師は生徒の反応をよく見ています。
そうしなければどれほど内容が素晴らしくても、全く意味のない授業になることをよく理解しているためです。
もし生徒があまり理解していなさそうであれば、再度同じ内容を繰り返すなど臨機応変な対応をし、しっかりと生徒に向き合った指導を行ってくれます。
次に「生徒の理解度を確認しながら授業を進めているか」ということです。
「ここまで理解できた?」「何か不安な点は無い?」と授業中に質問を生徒に投げかける講師は、先述した「自分の習熟度を理解しようとしてくれる」という特徴を持った講師と言えるでしょう。
そのため、授業中にこのような対応を取る講師は信頼が置けます。
次に「授業中の質問に対してしっかりと答えているか」ということです。
講師は授業を行うにあたってしっかりと前準備を行います。
その中でこの授業ではこの内容からこの内容まで教えよう、とあらかじめ計画を立てて授業に臨みます。
そのため授業中の質問に答えるというのは計画が崩れて、授業の進行が妨げられる可能性があるのです。
しかし、上記のような特徴を持っている講師であれば何よりも生徒の習熟度を重要視するため、授業中の質問に対してもしっかりと答えてくれます。
よって、このような対応を行っているかということも自分に合う講師であるかどうか見極めるポイントとなります。
次に「授業終了後も質問を受け付けているか」ということです。
講師の仕事は授業終了後も続きます。
次に教える内容をまとめたり配布するプリントを作ったりと、その仕事量は非常に膨大です。
そのような中でも生徒の質問に答えようとする講師は、生徒にしっかり向き合おうと考えています。
加えて質問されて早く切り上げようとせず、生徒がしっかりと理解するまでとことん付き合おうとしている講師はより自分に合った講師になってくれる可能性が高いでしょう。
最後に「ノートを取る時間を与えているか」ということです。
学校の授業と比較して塾は授業数が少ないため、必然的に一度の授業でより多くの内容を教えなければなりません。
そのため生徒にノートを取る時間を与えるのは授業進行の妨げとなり、講師からすれば出来る限り省きたい時間なのです。
しかしその時間を与えないと生徒が授業に置いてけぼりになり、理解が進まないこともまた事実。
そのため、ノートを取る時間を与えてくれる講師は授業の進行よりも生徒の理解度を優先してくれており、親身になって指導してくれる講師と言えるのです。
ちなみにノートを取る時間を与える講師は、概して指導力の高い講師であることが多いです。
ノートを取る時間を与える場合は、少ない時間で多くの学習内容を教えなけばなりません。
よって学習内容を理解するために重要なポイントを残しつつも、授業をできる限りコンパクトにまとめる必要があります。
そのため、生徒にノートを取る時間を与える講師は学習内容を理解するために必要なポイントを心得ており、効率よく指導を行ってくれるのです。
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